歯科口腔外科

幅広いお口のトラブルに対応
歯周病に対する小手術、難抜歯、埋伏した親知らずの抜歯は、それに対応した診療台を用いて行います。また、お子様から大人の方まで急な怪我による歯牙動揺や出血に対してもレーザー機器を用いて止血することができます。
最近では歯ぎしりをされる方、顎関節症の方、睡眠時無呼吸症候群の方それぞれに対するマウスピースからスポーツ用のマウスピースまで幅広いマウスピースの作製も行っております。
歯周病の小手術
歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、ブラッシングでは取り除けない歯石が歯根に付着します。このような状態では、歯周基本治療だけでは十分な改善が望めません。放置すればするほど歯を失うリスクが高まります。そこで登場するのが、歯周外科治療です。
歯周外科では、歯肉を切開して歯根の表面を直接見える状態にするので、歯石や細菌を徹底的に除去できます。
歯周外科は、局所麻酔をかけて行うため、治療中の痛みはほとんどありません。手術後に腫れが出ることはありますが、数日で引いていきます。手術後は、歯周ポケットが浅くなり、歯ブラシが届きやすい環境となります。
当院の歯周外科治療のポイント

Point
01
必要に応じてレーザーを
使用し
治療の負担を抑えて
予後も良好に
当院では、患者様の身体的負担を少しでも軽減するため、歯科用レーザーを使用することがあります。
必要に応じてレーザー機器を使用して処置を行うことで、通常の処置と比べて出血量は少なく、止血時間も早いため、患者様に対する侵襲を最小限に抑えることが可能です。
親知らずの抜歯

親知らずがまっすぐに生え、きちんと磨けている場合は特に問題ありません。しかし、斜めに生えてきたり、完全に生えきらなかったりする場合は注意が必要です。食べかすが溜まりやすくなり、磨き残しが増えて虫歯の原因となるなど、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
親知らずの抜歯の基準
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抜歯が必要な親知らず
- 斜めに生えていて、歯並びが乱れる原因になる。
- 歯みがきなどケアがしづらく、虫歯や歯周病を誘発する。
- 親知らずが虫歯になっている。
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抜歯不要の親知らず
- 真っ直ぐ生えていて、周りの歯に悪影響がない。
- 骨から出てきていない。
- 抜歯する際に、血管や神経を傷つける恐れがある。
抜歯方法について
抜歯の手順は、まず局所麻酔を行い、歯肉を切開して歯を覆う骨を削ります。次に、歯を分割しながら慎重に摘出。抜歯後の穴には、感染予防のために抗生剤を填入し、止血剤を詰めて縫合します。抜歯後は、患部を清潔に保ち、過度の刺激を避けることが大切です。

難しい症例の際は提携病院への紹介も行っています
親知らずが横向きに生えて埋まっていたり、歯の根が曲がったり肥大しているなどの状態の場合には、切開する、歯根を割る、骨を削るなどの処置が必要になります。
そういった場合には、専用の設備が揃った提携病院へ紹介させていただく場合もございます。
丁寧な検査の上診断しますので、まずはご相談ください。
自家歯牙移植
歯を失ってしまった場合、インプラントや入れ歯で補うことが一般的です。しかし、もうひとつの選択肢として、自家歯牙移植があることをご存知でしょうか。自分の歯を別の場所に移植する方法には大きな利点があります。
それは自分の歯を使うので、拒絶反応のリスクが低い点です。移植した歯は、周りの骨とすぐになじみ、違和感なく機能します。天然の歯と同じように、歯根膜を通じて顎の骨とつながるため、長い目で見ても安定しているのです。
ただし、自家歯牙移植ができるケースは限られます。移植に適した健康な歯が必要であり、移植先の骨の状態も重要です。
なお、親知らず以外の歯を移植する場合は保険対象外となります。
- 治療期間・回数
- 2ヶ月~半年/5~10回
- 費用(税込)
- 55,000円~110,000円
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Meritメリット
- 天然歯と同様に、歯根膜があるので、噛み合わせの力を分散し、周りの歯への負担を軽減できる。
- 健康な歯を削る必要がないため、歯へのダメージを抑えることができる。
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Demeritデメリット
- 移植部分と抜歯部分の両方に外科手術が必要となる。
歯ぎしり・顎関節症

顎関節症は、顎関節や周囲の筋肉に問題が生じる疾患です。代表的な症状として、顎のだるさや疲労感、開口時の痛み、顎の開閉時の雑音などがあります。食事や歯磨きなどの基本的な動作が難しくなることもあるため、早期の対応が重要です。また、重症化すると痛みや違和感が強くなるので、症状を放置せず、早めに専門医の診察を受け、適切な治療を開始しましょう。
顎関節症について
顎関節症の多くは、関節円板や咀嚼筋、またはその両方が原因で引き起こされると考えられています。「口を開けると顎が鳴る」「朝起きると顎や口周りが痛む」などの症状がある場合は要注意です。当院では、カウンセリングと検査を丁寧に行い、原因を明らかにしたうえで適切な治療を行ってまいります。
顎関節症の原因
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歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、顎関節に過度の負担をかけます。これらの習癖は、とくに睡眠中に起こることが多く、本人は自覚していないことがほとんどです。歯ぎしりや食いしばりは、顎関節への影響だけでなく、歯周組織を破壊するなど歯周病の悪化にも関与しています。
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ストレス
ストレスにより筋肉が緊張状態になると、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりが強くなる傾向があります。また、ストレスは自律神経系に影響を与え、顎関節周囲の血流を悪化させることもあるのです。
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頬杖などの日常の癖
顎関節症は、日常的な習慣や行為によっても引き起こされることがあります。例えば、うつ伏せで寝る姿勢は、顎に過度の圧力をかけ、顎関節に負担を与えます。頬杖をつく癖も同様です。
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噛み合わせ
不適切な歯列矯正治療や歯科治療によって、噛み合わせが悪化することもあります。すると歯列や咬合が正しい位置からずれてしまい、顎関節に過剰な負担がかかります。
マウスピースによる治療

顎関節症の治療法の一つに、スプリント療法があります。スプリントと呼ばれるシリコン製のマウスピースを主に就寝時に装着することで、顎関節を正しい位置へと調整し、歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減することができます。
睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が10秒以上停止したり、呼吸が弱くなったりする状態が繰り返し起こる疾患です。代表的な症状として、大きないびきや睡眠中の呼吸停止があります。これらの症状は、本人が気づかないことが多く、ご家族や周りの人から指摘されてから発見されるケースも少なくありません。日中眠気が取れなかったり、頭痛がしたり、体調不良が続いたりしている方は、念のため診察を受けることをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群の原因
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骨格や加齢
顎の小さな方の場合、お口の中が窮屈な状態となります。そのため舌が正しい位置に収まらず、睡眠中に気道へ沈み込みます。
また加齢とともに、のどの周りの筋肉は衰えていきます。これにより舌を支える力も低下し、深い眠りについた時に呼吸が止まりやすくなるのです。 -
肥満
体重が増加すると、首まわりに脂肪が蓄積されます。その結果、気道が圧迫されて、睡眠時無呼吸症候群に陥りやすくなるのです。とくに仰向けで眠る際、症状が強く出る傾向にあります。そのため最近体重が増加した方は、よりご注意ください。
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口蓋扁桃、口蓋垂等の肥大
のどの奥にある扁桃の炎症が長く続くと気道が狭くなり、夜間の呼吸に問題が生じます。とりわけお子様の場合、扁桃肥大が無呼吸の主な原因です。そのため夜間の息遣いが気になる際は、専門的な診察をお受けください。
睡眠時無呼吸症候群の診断

手軽に診断を行えるウォッチパット
当院では、フィリップス製の睡眠評価装置「ウォッチパット」をご用意しています。
ウォッチパットは、2つのセンサーを装着するだけで、睡眠呼吸障害の検査が可能な簡便な装置です。自宅で手軽に検査ができるため、患者様の負担が少ないのが特徴です。
睡眠時無呼吸症候群の治療
スリープスプリント(保険適用)

軽度の睡眠時無呼吸症候群には、スリープスプリント(マウスピース)による治療が適しています。スリープスプリントは保険適用の治療法です。睡眠中に装着することで、下顎を前方に移動させ、上気道を広く保ちます。結果的に、いびきや無呼吸の発生を防ぐことができるのです。
カスタムメイドスリープスプリント

それぞれの患者様に合わせてカスタムメイドする装置で、保険で作製する上下一体型の装置とは異なります。口の可動域ができるため、装着したまま水を飲んだり会話したりできます。そのため顎への負担も少なく、ストレスを軽減することができます。
- 治療期間・回数
- 2週間/2~5回
- 費用(税込)
- 55,000円~110,000円
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Meritメリット
- 下あごの位置を調整することで、顎関節への負担を軽減し、顎関節症の症状を改善できる。
- 装着時のストレスが少ないため、長期間の使用に適している。
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Demeritデメリット
- 保険が適用できないため自費診療となる。
- 慣れるまで、顎や口周りの筋肉に違和感を覚えるケースがある。
スポーツマウスピース

スポーツマウスピース(マウスガード)は、コンタクトスポーツにおける歯や口腔の負傷を防ぐために使用されます。ラグビーやアメリカンフットボール、ボクシングなど、激しい接触を伴うスポーツでは、マウスピースの装着が必須です。マウスピースは、強い衝撃を吸収し、歯の破折や脱臼、口腔軟組織の裂傷、脳震盪などを防ぐ効果があります。
- 治療期間・回数
- 1~2週間/2~3回
- 費用(税込)
- 11,000円
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Meritメリット
- スポーツ中の衝撃から歯や顎を守り、怪我を予防できる。
- 体のバランス感覚を向上させ、筋力アップにつながる。
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Demeritデメリット
- 保険が適用できないため自費診療となる。
- 状況によっては、定期的な作り替えが必要になる。